変形地の一つである旗竿地は、買い手から不人気なので売却が難しいとされています。
住みにくい変形地は、住みやすい整形地と比べられてしまうと、なかなか売れないものです。
今回は、旗竿地とはどのような土地なのか、不人気の理由と少しでも高く売るにはどうしたら良いのかをご紹介します。
どうして旗竿地は整形地よりも売却が難しいのか
旗竿地とは、道路から奥まったところに位置する土地で、道路に接する部分から伸びる細長い路地状部分と、奥の土地の形状を合わせて見たときに、旗竿(はたざお)の形をしていることから呼ばれています。
一般的に、旗竿地は整形地(道路に面している長方形や正方形の土地)に比べて、あまり売れないとされています。
その理由は、周りを建物に囲まれていることが多いため日当たりと風通しが悪いこと、路地状部分の用途がほぼ駐車場に限られ、2台以上所有する際には縦列駐車になってしまうためです。
旗竿地売却の査定価格は奥行価格補正率で算出する
では、実際に不動産会社に旗竿地の査定を依頼すると、整形地と比べてどのくらい安くなるのでしょうか?
その地域の土地の価格水準や物件の面積にもよりますが、だいたいはマイナス20~40%の査定価格で見積もられます。
査定価格を求めるために使われるのが、国税庁が毎年公表する路線価(主要な道路に面した1㎡あたりの土地の価格)です。
路線価は、土地の実勢価格や相場価格の8割を目安にして決定されているので、路線価の1.25倍がおおよその査定価格ということになります。
そして、旗竿地の評価は道路からの奥行の長さに影響され、その利用価値の低さの程度を奥行価格補正率で表します。
奥行の短い土地、または長過ぎる土地は、整形地と比べて利用価値が低いとされているからです。
例えば、普通住宅区分で奥行が10m以上24m未満の時が 整形地と同じ1.0、奥行4m未満の時が0.9、逆に奥行100m以上のときは最低の0.8です。
旗竿地の査定価格を求める際には、まず路線価×奥行価格補正率で補正した路線価を出し、その値に1.25をかけて、1㎡あたりの査定価格を算出します。
旗竿地を有利に売却するためのポイントとは?
引く手あまたの整形地に比べて旗竿地が売れにくいとはいえ、やはり少しでも高値で売れると嬉しいですよね。
そこで、変形地を売却する際におすすめの方法をご紹介します。
・仲介だけでなく不動産会社の買取も検討する
不動産会社によっては、売主と買主のマッチングや売買交渉を担当するだけでなく、自社で直接物件を買い取るところもあります。
買取の場合は仲介で売却するより価格が安くなりますが、早く売りたい時や需要がなさそうと思う土地を確実に手離したい時も、スピーディーに売れます。
買取を行う不動産会社の中には、旗竿地のような多くの方が敬遠しがちな変形地を積極的に買い取っているところもあるので、そのような会社に相談してみると良いでしょう。
まとめ
旗竿地の売却は、整形地に比べると難しいように思われますが、売り手側からの積極的な売却活動があれば、より高く売却できるかもしれません。
私たち北摂ライフスタイルは、どんな不動産でもご相談承ります。
是非一度お問い合わせくださいませ。